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コールダイオール・コールダイホットを使った綿の染め方

みやこ染の定番商品『コールダイオール』と『コールダイホット』を使った綿素材の染め方をご紹介します。
それぞれの商品の違い、使い分けについても触れていきますので、染色が初めての方や今まで意識せずに使っていた方はぜひ、チェックしてから染料の購入をご検討ください。






コールダイオールとコールダイホットの違い


コールダイオール
・30℃以上の低温で染まる。染色が初めての方でも挑戦しやすい染料です。
・綿/麻/レーヨン/ウール/シルク/ナイロン/ポリウレタン などが染まります。
・ポリエステルは染まりません。
※綿/麻/レーヨンなどの植物繊維を染める際は仕上げに色止剤ミカノール(別売)をご使用下さい。


コールダイホット
・85℃以上の高温で染める。濃い色に染めたい時やポリエステルとの混紡品を染めたい時におすすめの染料です。
・綿/麻/レーヨン/ウール/シルク/ナイロン/ポリウレタン/ポリエステル などが染まります。
・ウィッグや一部の樹脂成型品も染めることができます。
※ポリエステルの割合が多いものを染める場合は濃色促進剤(別売)を使用しての加熱染色を推奨しております。
※綿/麻/レーヨンなどの植物繊維を染める際は仕上げに色止剤ミカノール(別売)をご使用下さい。

それぞれにこのような特徴がある染料です。
迷った時は『高温で染められないものはオール』『高温で染められて濃い色にしたい時はホット』『ただし、オールではポリエステルが染められない』と覚えておきましょう。

コールダイオールの購入はこちら



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染める前に確認すること


染料を購入する前に必ず染める物の素材を確認しましょう。
既製品のお洋服の場合は洗濯表示のタグを確認し、品質表示に書いてある繊維の種類や水洗いをしても大丈夫な物か、温度上限がないか、確認しておきましょう。

ドライマークのあるお洋服は水洗いができない物なので、染色する際に水につけると縮んだり型崩れする恐れがありますので、染色自体をおすすめしません。
洗濯機のマークに30や40の数字が書いてあるマークや、水を張ったタライ手を入れている手洗いのマークは温度上限を示すマークです。
洗濯機のマークは表示されている温度より高温にしてはいけないというマーク、手洗いのマークは上限温度が40℃であることを表しているマークになるので、コールダイオールのような低温で染められる染料がおすすめです。

生地や糸などの素材の場合は手芸店であれば繊維の種類が書いてあるかと思いますので、それを確認しましょう。
もし、わからなかった場合は店員さんに確認して、染められるか聞いてみると良いかと思います。




綿の染め方



詳しい手順は動画の方がわかりやすいと思いますので、そちらをご覧下さい。
こちらでは大まかな流れをご紹介します。

①染める物を濡らす
染める物を洗って汚れやのり気を落とし、濡らしたままにしておきます。
汚れたり、のりが付いていたり、乾いた状態で染色すると染めムラができる原因になるので気をつけましょう。

Tシャツを水で洗う


②染料を溶かす
染料を必要な分量測って耐熱容器に入れ、熱湯を加えて溶かします。
Tシャツ1枚(約125g)を染める場合は染料10g:熱湯500mlが基準になります。
染料の溶け残りがあると染めムラの原因になるので、しっかり溶かしましょう。


③染め液を作る
染める物の重さや嵩に対して必要量の湯量を測って染色容器に入れましょう。
湯量の目安はコールダイオールの場合は染める物の重さの約30倍、コールダイホットの場合は約40倍になります。
コールダイオールの場合は30℃以上、コールダイホットの場合は85℃以上のお湯を準備してください。
そこに塩(染め付けをよくするための助剤です)を加えてよく溶かし、さらに②で溶かした染料を加えてよく混ぜます。
※染色作業中に次第に温度が冷めていっても大丈夫です。


④染める
①で濡らしておいた染める物を③で作った染め液の中に浸します。
染めている間は布を染め液の中でよく動かし、染め液に浸っていない部分がないように注意しましょう。
動かしながら20〜30分間、染めます。


⑤水で洗う
染め液から布を取り出し、水で軽く洗います。
コールダイホットで染めた場合は急激な温度変化を与えないよう、30℃以上のぬるま湯をご用意ください。


⑥洗剤で洗う(ソーピング)
ぬるま湯(30℃程度)に台所用液体中性洗剤を溶かし、余分な染料を洗い落とします。
色移りが心配な物の場合は染料の色が出なくなるまで繰り返してください。


⑦水ですすぐ
洗剤の泡が落ち切るまで、水ですすぎ洗いをします。
染め上がりの色を確認したい場合はこの段階でいったん、かげ干しをして乾かし、染まり具合を確認してください。
濡れている状態だと乾いている時よりも色が濃く見えますので、注意してください。
※色止め処理をしてしまうと再染色がしにくくなります。


⑧色止め処理をする
別売の色止剤 ミカノールを使って色止め処理をします。
コールダイオールの場合は水、コールダイホットの場合はぬるま湯(30℃程度)に湯量2Lに対してキャップ1杯を目安にミカノールを入れて混ぜ、そこに染めた物を20〜40分間浸します。
浸し終わったら処理液から取り出し、水で軽く洗います。


⑨かげ干しする
水気を切って、かげ干しします。
染料は直射日光で褪色してしまうことがありますので、干す時は直射日光を避けていただくと、染め上がりの色が長持ちします。
染めたものの素材によってはシワが強く出る場合もありますので適宜、アイロンをかけるなどして完成になります。



同じ流れで綿の他、麻・レーヨン・キュプラなどの植物繊維が染めることができます。
また、助剤を酢に変えることでウール・絹・ナイロン・ポリウレタンなどの動物繊維も染めることができます。
ウールの染め方に関する記事はこちら

色褪せてしまったお洋服や一夏着て黄ばんでしまったお洋服の染め替えなど、色んな場面で活躍できるかと思いますので、ぜひ、お洋服を捨ててしまう前に一度、染色をご検討ください。

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